【2025年秋冬】“靴好きも、実用派も納得”する品揃えを。紳士靴バイヤーが解説!2025FWトレンドレポート
伊勢丹新宿メンズ館でも、2025年秋冬に向けた準備が着々と進行中。今回は、紳士靴の最新情報を一足早くお届けすべく、紳士靴バイヤー鏡 陽介に取材を実施しました。話題のブランドや新鋭モデル、今季ならではの注目イベントまで、“靴好きの心をくすぐる”最新トピックをたっぷりお届けします。
伊勢丹新宿店 メンズ館 地下1階 紳士靴
バイヤー 鏡 陽介
1.多彩な角度から靴好きの心をくすぐる「レザー博」
まず注目したいのが、9月17日(水)〜30日(火)に開催される恒例イベント「レザー博」。毎年好評を博すこの催しでは、革製品愛好家を魅了する多角的な切り口で品揃えを展開します。2025年秋冬の紳士靴では“逸品”、“コストパフォーマンス”、“カスタマイズ”などの切り口から注目のモデルを紹介し、それぞれが見応えのある内容となっています。
なかでもバイヤー鏡が推すのが、“逸品”カテゴリーに並ぶ<F.LLI Giacometti/フラテッリ ジャコメッティ>。
「高級靴の価格が軒並み上昇するなかで、イタリア製ながら比較的良心的なプライス設定を維持している点が醍醐味。名だたる名門ブランドの生産も手がける職人が作っているということもあり、その仕立ての精緻さには定評があります。」
「さらに際立っているのが、日本人の足型にフィットしやすく足当たりの良い履き心地と、控えめながら品格を宿すデザイン性。その両立こそが、<フラテッリ ジャコメッティ>の真骨頂です。今回のレザー博では、内側にカーブを描いた“オブリークラスト”仕様の「キャップトゥ」と「プレーントゥ」、定番の「コインローファー」の3モデルがコードバン素材で登場予定です。
そして、今季伊勢丹新宿店 メンズ館初登場となる注目のフレンチブランド<BONTEMPS/ボンタン>は、“価格以上のクオリティ”を誇る新鋭カジュアルシューズとして見逃せません。「このブランドを立ち上げたのは、かつてフランスのメゾンシューズブランドで腕を磨いた職人二人組。近年縮小傾向にあるビスポーク市場の職人たちに活躍の場を提供するために誕生したという、ユニークなバックボーンを持ちます。」
「その製法も非常にユニークです。往年のフレンチワークシューズをビスポークシューズのラストメーカーが、ビスポーク調の木型を採用し復刻。さらに、近年使われなくなっていた“ダブルステッチダウン製法”を採用し、ソールには1950年代の軍用ラバーソールを再現しています。……と、ここまで聞くと無骨なミリタリーワークシューズのように思われるかもしれませんが、実はそのラストは、ドレスシューズさながらの立体的なフォルム。タフさの中にエレガンスが漂う、その“骨太なのに美しい”仕上がりは、さすがビスポークを知る作り手ならではの妙技といえます。
そして何より見逃せないのが、価格設定。ラストの吊り込み工程では、専用の強力な機械を使って製造効率を高めるなど、細やかな工夫でコストを抑えることに成功。フルハンドに迫るフィット感とクオリティを維持しながら、良心的なプライスを実現しています。」
2.今年を代表する特別な靴が並ぶ「サンクリスピンウィーク」
「靴の守護聖人」として知られる聖クリスピンを記念する、10月25日の「Saint Crispin’s day」にちなんで、伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階 紳士靴では「Saint Crispin’s Week/サンクリスピンウィーク」を開催。期間は10月22日(水)〜11月4日(火)まで、名だたるドレスシューズブランド約10社が集結。「今年を代表するモデル」というテーマのもと、各ブランドが趣向を凝らした特別な一足をご用意します。
「<J.M. WESTON/ジェイエムウエストン>では、定番の『#180 シグネチャーローファー』に、名作『#677 ハントダービー』のノルウィージャンウェルト製法を組み合わせたモデルをご用意。カントリーテイストの堅牢な作りを、都会的なローファーに落とし込んだ新機軸の一足です。
また<EDWARD GREEN/エドワード グリーン>からは、1990年代後半から2000年代初頭に名職人が在籍していた頃の『トップドロワー』ラインの幻のモデルを復刻。緻密な吊り込みによる立体的なフォルムや、伝説のラスト『808』を採用するなど、往年の<エドワード グリーン>ファン垂涎の一品です。」
3.機能性で選びたい人向けの「ジェネラル」な品揃え
ドレスシューズやブーツといった“通好み”の一足だけでなく、より多くの人が日常的に履ける“ジェネラル”なシューズも常時取り揃えるという鏡。ファッショントレンドに左右されることなく、あくまで「機能性」や「履き心地」といったデイリーに最適な満足度を重視したセレクションとなっています。「なかでも注目は、トモエ商事が手がけるオリジナルブランド<TOMOE made in Italy/トモエメイドインイタリー>。クラシカルすぎず清潔感のあるルックスは、好印象を与えたいビジネスシーンにぴったり。ディテールにこだわる“通”というよりも、どの世代からも支持される端正な佇まいが醍醐味です。」
ブーツ 63,800円
レースアップシューズ 58,300円
スエードローファー 各47,300円
白レザースニーカー 55,000円
スエードスリッポン 各42,900円
「さらに、イタリア製のマッケイ製法を採用することで、柔らかく軽やかな履き心地を実現しつつ、手の届きやすい価格帯をキープ。“フォーマル”から“カジュアルダウン”まで、5つのカテゴリーに分けて提案されており、多様化する現代のライフスタイルに合わせた最適な一足を見つけやすくなっています。まさに、リアルなビジネスマンの声を反映した実用派ブランドです。」
さらに、デイリーに最適な「ジェネラル」スニーカーの品揃えも注目ポイント。
「スニーカーの中でも現在の市場の主流となっているのはいわゆる“ラン系”スニーカー。その中でも、伊勢丹メンズ館では、欧州発のグレード感あふれる一足をセレクト。その代表格が<BELLEDONNE/ベルドンヌ>です。ファッション性はもちろん、素材やパーツへのこだわり、そして快適な履き心地も魅力。」
「こちらの<BBACK/ビーバック>も見逃せない注目スニーカーのひとつです。イタリアのウェルネス機器開発のリーディングカンパニーが立ち上げたスニーカーブランドで、“足を休めながら履ける”ことを目指すリラクゼーション発想の一足。ヒールには安定性を高める補強が施され、インソールにはアーチサポート機能を搭載。さらにアウトソールにカーボンファイバー製のシャンクを内蔵し、高いクッション性を実現しています。異色ながらも理にかなった、リラクゼーションスニーカーの新鋭として、ぜひ注目してください。」
ファッション性はもちろん、機能性や快適性にもこだわった、今季の伊勢丹メンズ館 ならではの品揃え。紳士靴の奥深さと多様性を体感できる好機となっています。ぜひ店頭に足を運び、自分にフィットする“とっておきの一足”を見つけてください。
*品切れの場合はご容赦ください。
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