ビスポークが解消する、ジーンズならではの悩み。

マニアからの要望にもしっかりと対応できる知識や技術を培い、ファッションとして見たときに押さえるべきポイントについてもアドバイスをもらうことができる。これがテーラー・山本美緒氏の最大の魅力だろう。そんな彼女に、ビスポークを手掛ける際に心がけていることを訊いてみた。


「私がオーダーを承る際に特に気をつけているのは、お客さまがこれまでどのようにジーンズと付き合ってきたのか、そしてオーダーしたジーンズをどのように穿くおつもりなのかをしっかりヒアリングさせていただくことです」

つまり、人それぞれにジーンズの穿き方、楽しみ方があり、シルエットやフィット感の好みも違う。ゆえに体型に完璧にフィットする、ジャストサイズだけがベストとは限らないからだ。



「『LOT No.1』では、生地は12種類、レザーパッチは5色4デザイン、ボタン、リベット、スレーキ(フロントポケットの裏地)はそれぞれ3色ずつ、ステッチに関しては19色というバリエーションから自由に組み合わせをお選びいただけます。シルエットも含めて遊ぼうと思えばいくらでも遊べてしまうのですが、ミニマムで10万円という価格を考えれば末永く穿いていただきたいですし、1本目としてあまり奇抜なものはお勧めしないようにしています」

世界に冠たるカイハラデニムを中心に、イタリアのキャンディアーニ製などを含む全12種類のデニムは、すべてリジッド(糊付きの生デニム)。長期間に渡って愛用し、洗濯を重ねることで生じるであろう経年変化も、サンプルで確認できるから安心だ。すべての生地はねじれ防止加工を施してあり、大きな縮みが発生しにくいというのもポイントだ。


「通常のリジットデニムは約2インチ縮むとされていますが、『LOT No.1』で採用されているデニムの縮みは、最大でも1インチというのも特徴のひとつです。サイズ感はビスポークにおいて最も重要なポイントですので、この縮み幅を想定しながら仮縫いの段階でフィッティングを行っていただき、お客さまとの相談を経て微調整を行います。デニムという素材を使いながら、お客さまにとって唯一無二の1本をお届けできるようにしています」

また興味深いのは、採用されている糸。クオリティの高さは言わずもがなだが、デニム生地の上を滑らせるという目的に特化し、12種類のデニムとの相性を最優先に選定された、プレミアムなものを使用しているのだとか。

そして生地が固いジーンズならではのあの問題も、『LOT No.1』なら見事に解消してくれるという。


「個人的に『LOT No.1』で最も魅力的だと思うのは、しゃがんだときにウエストの背中側に隙間ができないようにできることです。ウエストと腰骨とのギャップは人それぞれまったく違いますから、市販品で完璧に合わせることは難しい。座った時の姿勢を考慮した採寸を行い型紙に反映することで、立ってもしゃがんでもフィットする理想的なパターンを表現できるんです。これはビスポークジーンズある『LOT No.1』ならではの醍醐味かもしれませんね」

イベント情報
<リーバイス®>「LOT No.1 (ロット・ナンバーワン)」
  • メンズ館7階=メンズオーセンティック
    ※ご予約のお問合せ:<リーバイス®>担当 加藤・鍋倉 03-3352-1111(大代表)

Photo:Hideyuki Seta
Text:Junya Hasegawa(america)

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