ヘヴィメタル好きも、実は母の影響。“80年代・反骨心”に惹かれます


母がX JAPANや聖飢魔Ⅱのライブのビデオをよく観ていて、童謡代わりに聞かされていた影響もあって、ヘヴィメタルが大好きです。“音が重くてカッコイイ!最近は、ブラック・サバズやジューダス・プリーストなどが好きで、一番好きなバンドはフィンランド出身のヘヴィメタルバンド、チルドレン・オブ・ボドムです。ギターボーカルが天才的で、キーボードとの一体感が素晴らしい。

ヘヴィメタル好きはファッションにも影響していて、画家でイラストレーターの江川敏弘さんのブランド<ブルータル・デス・クロージング>のシャツもひと目惚れのもの。去年の秋冬のシャツですが、禍々(まがまが)しいデザインと、<ヴェトモン>が出てきて市民権を得たロゴ使いがポイントです。


「1点もののTシャツはティグランのこだわりとメッセージ性を感じます」


「物憂げな表情を浮かべるイアン・カーティスがたまらない一着です」

ペンキを何層にも塗った「×」が象徴的なメッセージなのは、ロシア人デザイナーの<ティグラン・アヴェティスヤン>のもの。セント・マーチンズの卒業コレクションの復刻版で、コレクションのテーマは「ナッシングチェンジーズ」。ビッグシルエットと現代のファッションに強く訴えかけるスローガンもあって、着ていると「ノーと言える男になりたいな」と思います。

80年代の音楽も好きで、ジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスの肖像(イラスト)入りの<アンブロ>もお気に入り。80年代にジョイ・ディヴィジョンやニューオーダーを聴いて、<アンブロ>の上に<バーバリー>を着て、フットボールを見に行ったフーリガンのスタイルが好きです。あくまで推測ですが、当時のフーリガン文化は<ゴーシャ ラブチンスキー>も注目していると思います。

自分には今も天の邪鬼なところもあって、みんなが着ないであろうデザインの服を着たり、“カテゴライズされたくない”というのがあります。ですので<ヨウジヤマモト>、メタルバンド、英国のフーリガンなど反骨的で、男くさくカッコイイことに憧れ続けますね。

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