まさにギターと生きてきた達人に、マーティンはどのような変化をもたらしたのだろう?

 

「特に大きな変化はありません。ただ、よりギターが身近な存在になったとは言えるかもしれません。というのもこの「000-ECHF」は、先ほども説明したとおり、手に取りやすく抱え込みやすい小型モデル。リビングなどに置いておくことで、サッと気軽に取りだすことができる。何かの瞬間にストレスなく弾きだせるというのは、僕にとって好ましい状態と言えるもの」

ライブは、ボーカル兼ギターを担当する藤原ヒロシとキーボードの猪野秀史とのセッションスタイルで行われた。

音楽には無限の可能性がある。しかし、それにはまず始めることが何よりも大切だ。だからこそ相棒と呼べる楽器を身近な場所に置くことが理想的。ギターが一本あるだけで、広がる世界が確かにあるのだ。今回の「トーク&アコースティックライブ」は、ボーカル兼ギターを担当する藤原ヒロシと、フェンダーローズ・プレイヤー猪野秀史とのセッションスタイルにて行われた。ギターとピアノという一種ミニマルな構成にも関わらず、そのハーモニーは迫力にあふれ、厚みあるサウンドをレジデンス内に響かせた。演奏の合間には、猪野秀史とのウィットに富んだトークや掛け合いが織り込まれ、ライブの時間に絶妙な緩急を添えていた。そのなかに印象的な藤原ヒロシの言葉があった。

「ギターを続けていて少し寂しさを感じる時もありました。ですが、猪野君とセッションをするようになって、音楽というものの奥行きを改めて感じることが増えています」

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