2018.10.05 update

紳士靴担当バイヤーが語る、圧巻の進化を遂げた"ハイエンド"の全貌

メンズ館地下1階=紳士靴に2005年に誕生したハイエンドコーナーが9月19日(水)、リニューアルオープンを果たした。売り場面積を拡充するのみならず、その品揃え、サービスの内容も円熟味を増した。世界に冠たるこの紳士靴フロアの進化の全貌を同担当バイヤーの福田隆史が明らかにする


金箔と和紙を思わせる壁面で囲まれた、セミクローズドのコーナー。15㎡増の70㎡に拡充したハイエンドコーナーは“ジャパン”をテーマにした館全体のコンセプトに合わせ、かつてない紳士靴フロアへと脱皮した。

「ハイエンドコーナーが誕生したのは2005年のこと。おかげさまでお客さまの支持が得られ、徐々に深みを増していきました。今年度はイセタンメンズのリニューアルを大々的に行いますが、当館の象徴である紳士靴フロアのその象徴であるハイエンドコーナーが先陣を切ることになりました」


最大の見どころは、パターンオーダーを常設したオーダーサロンの新設だ。<エドワードグリーン><エンツォ ボナフェ>などハイエンドと呼ぶにふさわしい9つのブランドが一堂に会し、常時オーダーに対応する。それだけでも靴好きにはたまらないが、それぞれおよそ10足ずつサンプルを仕込んでいるというから恐れ入る。ずらりと並んだサンプルは壮観の一言。常設で、これだけのブランドが、これだけのサンプルを揃える態勢はおそらく世界初だろう。

「期間限定のトランクショーでは比較購買ができません。サンプルの数も限られていました。既製品なら当たり前の、革の匂いに包まれて、じっくりと見比べて、という購買体験をパターンオーダーでかたちにしたかったのです」



シューケアカウンターの手厚いもてなしにも舌を巻く。ケアグッズを揃えるそのコーナーにはスタイリストが常駐、ハイエンドコーナーで購入した靴であればいつでも無料で磨いてくれる。来店する時間がない場合は着払いによる宅配サービスもうれしいポイントだ。

<ヨウヘイ フクダ><大塚製靴>に加え、トランクショーでおなじみだった<クレマチス>が常設となったビスポーク、<ガジアーノ&ガーリング><サンクリスピン>が名を連ねた既製靴のコレクションも靴好きなら素通りできない。


「イベントも積極的に行っていきます。リニューアルオープンの一発目には新進気鋭のビスポークシューメーカー早野唯吾氏のトランクショーを開催しました。シューケアカウンターでも定期的に著名なシューシャイナーを招聘する予定です。目指すはサロンのような空間。ただ靴を並べるだけではなく、お越しいただいたお客さまにさまざまな体験を提供する場でありたい。ゆったりとその時間を過ごしてもらうべく、ドリンクサービスや携帯電話の充電サービスもご用意。そうしてつくり手、買い手が垣根を超えて交流できる場になれたらこんなに幸せなことはない。紳士靴文化の発信の場になれればと思っています」

*価格はすべて、税込です。

お問い合わせ
メンズ館地下1階=紳士靴
03-3352-1111(大代表)