2018.04.06 update

次世代アウトドアスニーカー「ECCO EXOSTRIKE(エコー エキソストライク)」を、シューズのスペシャリスト3名が斬る!(1/2)

デンマーク発のプレミアムコンフォートシューズ&レザーグッズブランド、<ECCO/エコー>の新作シューズ「エコー エキソストライク」が、ISPO AWARD 2018のハイキング&トレッキングフットウェア部門で金賞を受賞。そして満を持して4月11日(水)より、メンズ館地下1階と銀座三越5階=紳士靴でそれぞれ先行発売を開始し日本への上陸を果たす。この注目のニューモデルを、<メゾンミハラヤスヒロ>デザイナーの三原康裕さん、フイナム副編集長の山本博史さん、SHOES MASTER編集長の榎本一生さんというシューズとファッションのプロフェッショナルたちが徹底解剖。夢の三者対談によって明らかになった、「エコー エキソストライク」の本当の魅力とは?


(左から)
スニーカー専門誌『SHOES MASTER』編集長 榎本一生氏、<メゾンミハラヤスヒロ>デザイナー 三原康裕氏、ウェブマガジン「フイナム」副編集長 山本博史氏。
 

トレッキングシューズでありスニーカーでもある、革新的フットウエア

 

三原 僕は以前にポルトガルのポルトにあるエコーの自社工場を見学させていただいたことがあり、「エキソストライク」についてはその企画段階から見ることができました。トレッキングブーツとして開発しているというけれど、すごくスニーカーらしいという印象を持ちましたね。びっくりするくらい軽いのに鉄以上の強度を持つという新素材「ダイニーマ加工レザー」をアッパーに使い、同じく新開発した「フォーレーン」というミッドソールを採用したダイレクトインジェクション方式の軽量ソールでありながら、かなり高いデザイン性に仕上がっています。これは僕も過去見たことなかったくらい、高度な技術が要求されるものなんですね。


三原 康裕 
Maison MIHARA YASUHIRO のデザイナー。1997年にシューズブランドとしてスタート。既存の枠にとらわれない発想や、深く踏込んだデザインワークをシューズはもちろんの事、遊び心のある服をテーマに国内外問わずそのデザインは注目を浴び続けている。http://www.miharayasuhiro.jp/   

三原 木型の底辺も、普通は平べったいのに、ちゃんと丸い足型になっている。人間のカタチに近いんです。トレッキングシューズでありながら、スニーカーでもある。そんなイノベイティブな存在だといえると思います。<エコー>についてはこれまで、クラシカルなコンフォートシューズのイメージしかありませんでした。でもモノづくりの現場を目にし、知れば知るほど気になるブランドになってきています。


榎本一生
1976年生まれ。フリーランスのエディター、ライター。スニーカー専門誌『SHOES MASTER』の編集長も務める。http://www.shoesmaster.jp/

榎本 三原さんのおっしゃる通り、僕自身にとっても<エコー>は、野暮ったいイメージのあるブランドでした。約15年にわたって『SHOES MASTER』というシューズ専門誌を手掛けてきましたが、正直ノーマーク。だから初めて「エキソストライク」を見た第一印象は、「実はこんなにカッコいいシューズを作ってたんだ!」というものでした。単純にスニーカー好きから見てもカッコいいと思いますし、デザインだけでなくテクノロジーも見逃せません。スニーカーの文脈におけるイノベーションというのは、主にミッドソールで行われています。でもこのモデルは、アッパーレザーも同様に革新的。レザーという素材にまだ進化する余地があったという事実に、とても驚きました。素材の開発を手掛けているエコー・レザーは、さまざまな素材をメゾン系ブランドにも供給しています。そんな背景も含め、決して無視できないブランドだと思うようになりました。今後はさらに注目していきたいですね。


山本博史
1978年生まれ。千葉県松戸市出身。ウェブマガジン「フイナム」の副編集長。2014年に趣味が高じてフイナム ランニング クラブ♡を結成、副部長を務める。http://www.houyhnhnm.jp/ 


山本 皆さんに全部言われてしまいましたね……(笑)。モノが溢れかえってしまっている現在のスニーカーマーケットにおいては、多くの人が常に新しい何かを探しています。そんななか、昔ながらのブランドも虎視眈々と“3番手”を狙っている。そんななかで、クラフトマンシップも含めて真っ当なモノ作りをしているブランドが、<エコー>なのかな、と感じました。プロダクトそのものが確かで、生産背景もしっかりしていて、なにより履いたときに、抜群に気持ちいいんですよ。
榎本
そうですね、本当に履きやすいと思います。
山本
履いた瞬間から柔らかく、いわゆるスニーカーとこんなに違うものかと驚きました。デザインやテクノロジーだけでなく、このフィーリングも併せてチェックしてほしいですね。

NEXT>本質を見極める大人すら魅了する、「エキソストライク」の真髄とは?