2016.05.11 update

【トークショー】干場義雅×坪内 浩によるシューズブランド<WH/ダブルエイチ>がファンミーティングを開催

昨年春、シューズブランド「HIROSHI TSUBOUCHI」などを手がけるシューズデザイナーの坪内 浩さんと、メディアの枠を超えて活躍するファッションディレクターの干場 義雅さんによるメイド・イン・ジャパンのシューズブランド<WH/ダブルエイチ>がデビューし、イセタンメンズ先行販売も大きな話題になりましたが、3シーズン目となる2016年春夏コレクションの発表を記念して、4月23日(土)にメンズ館8階=レジデンス チャーリー・ヴァイスでトークショーを開催。トークショー後半では4月16日に発売された干場さんの著書『世界のエリートなら誰でも知っている お洒落の本質』も紹介され、両名のファンの集いのようなアットホームなイベントとなりました。


シューズブランド<WH/ダブルエイチ>誕生秘話

干場 義雅 本日はチャーリー・ヴァイスにこんなにお集まりいただきありがとうございます。<ダブルエイチ>を履かれた方も多くてとてもうれしいです。ご存知の方もいると思いますが、僕と坪内さんは家が近所で、たまたまお会いしたときに、坪内さんに「何かぜひご一緒に」と声をかけて、快諾していただいたことからスタートしました。それが一昨年のことで、約1年後の昨春夏にファーストコレクションがデビューしました。
坪内 浩 ファーストモデルはプレーントゥとダブルモンクの2型でした。


干場 僕はこれまでイタリア、イギリス、フランス、アメリカ、そして日本のさまざまなブランドの靴を履いてきましたが、<ダブルエイチ>では“どこの国でも通用する靴”を坪内さんと目指しました。世界中のビジネスマンが自分のスタイルに合わせやすくて、格好良くて、エレガントで、もちろん履きやすい一足です。
坪内 日本発信のグローバルスタンダードな靴ですね。
干場 スーツを着て仕事をする30~50代の男性を数多く見てきて、自分もそうですがレザーソールの靴で一日仕事をするのはつらいです。そこで、イタリアのビブラム社のラバーソール(軽量コマンドソール)を採用しています。
坪内 アッパーはフランスの一流タンナー、アノネイ社の高級カーフ「ボカルー」を使用。そしてヒール部分のストラップには、ダンヒルからもデザインオファーがある日本を代表するジュエリーデザイナー/プロダクトデザイナーの吉田眞紀さんによる「WH」の刻印が施されています。
干場 「WH」は、坪内さんの浩の「H」と干場の「H」からのネーミングです。


<ダブルエイチ>を実際に履いているお客さまの声

干場 <ダブルエイチ>のファーストモデルのプレーントゥとダブルモンクのデザインの特徴はエッグトゥで、丸すぎず、尖りすぎず、普遍的なトゥデザインとなっています。それから仕掛けがあって、<ダブルエイチ>を履いている方は実感されていると思いますが、アウトソールとカップインソールによって5センチほど脚長に見えるメリットがあります。スニーカー用のカップインソールを使っているので、大げさではなく、履くと雲の上を歩いているようなクッション性があります。(会場のお客さまに)履き心地はいかがですか?
お客さま 通勤のときに履いていますが、スニーカーのような履き心地です。
干場 そう言っていただけるとうれしいなぁ。


2
回目の春夏シーズンは、ローファーが登場!

干場 今シーズンは、<ダブルエイチ>のスニーカー的な履き心地の良さを持った、スエードレザーのコインローファーとダブルモンクが登場しました。坪内さんから説明していただきましょう。
坪内 アッパーのスエードは、起毛革を得意とする英国の名門タンナー「チャールズFステッド社」のスエードレザー「スーパーバック」を使用しています。このスエードは毛足が短くエレガントな風合いが特徴で、ビブラムソールと組み合わせてもカジュアル過ぎません。
干場 ローファーのアッパーはインターナショナル・クラシックなデザインを意識して、ラスト(木型)も変更していますね。
坪内 そうですね。プレーントゥなどの紐靴とはホールド感が変わるので、ローファーは甲を押さえる機能を持ったラストを使用してフィッティングを高めています。デザインはシンプルなコインローファーですが、張り出したコバなど男性的な印象を意識しています。
干場 ローファーは誰もが一度は履いてきているデザインだと思いますが、いわゆる学生が履くローファーではなく、今主流のテーパードが効いた、裾がシャープなパンツにフィットするデザインになっていますので、ぜひお試しください。

各49,860円

ダブルモンクの赤ライニングは、お客さまのリクエスト

干場 実は、今シーズン登場したダブルモンクのネイビーは、昨秋に開催した<ダブルエイチ>のイベントの際にベストドレッサー賞に輝いた男性からの「スペシャル別注」を商品化したもので、本日、ご本人に完成した靴を特別にプレゼントさせていただきます。
坪内 ネイビーのアッパーのダブルモンクで、白ソール、赤ライニングという組み合わせをオーダーいただきました。
干場 今日もお越しいただきありがとうございます。ぜひこの場で履き替えてみてください。いかがですか?


お客さま 紐靴ではないバックルで、色はネイビー、中が赤というオーダー通りの仕上がりでカッコイイですね。自営業なので普段は通勤でもスニーカーですが、スニーカーの履き心地とギャップが少ないので、これはお出かけ用で履きたいです。
干場 今日のお客さまの赤のメガネで、ネイビーのスカーフというコーディネートにもばっちりです。おめでとうございました。<ダブルエイチ>は将来的にはパターンオーダーもしたいと思いますので、ご期待ください。
坪内 また秋冬シーズンも何か企画しましょう。


これまで家一軒分ぐらい服を買ってきました

干場 この場をお借りして、4月16日にPHP出版から発売した僕の『世界のエリートなら誰でも知っている お洒落の本質』を紹介させてください。おかげさまで異例の速さで重版も決まりました。
坪内 さっそく読ませていただきました。干場くんらしさが出ています。
干場 ここだけの話ですが、自分は学生時代から今まで、家が一軒買えるぐらい服を買ってきました。そのあいだ、実にいろいろな格好をしてきましたが、結局たどり着いたのが「普通が一番カッコイイ」ということ。そして、自分のスタイルはなるべく変えないということで、今はグレーやネイビーが中心になっています。
坪内 今日のジャケットは珍しい色ですね。
干場 「not fashion but style」。ファッションはトレンド、文字通り波ですが、流れていかない自分のスタイルを作りたいということを今回書いています。僕の経験から導き出した、世界のどこでも恥ずかしくない、インターナショナルスタンダード=グローバルスタンダードを基本として考えた“スタイルの本質”で、ビジネスマンが読んだときに参考になるように書きました。
坪内 干場くんの今のスタイルの考え方そのものが書かれています。
干場 僕も長く雑誌の編集に携わってきて、今は講談社のウェブサイト「FORZA STYLE」の編集長をしていますが、スマホでファッション情報が読める時代に合わせて、読みやすく参考にしやすい内容になっています。これはスタイルの基本編ですが、これから女性編や、香水のつけ方、ドライヤーの仕方、ボディクリームの塗り方などのライフスタイル編も企画していますので、ぜひご期待ください。今日はありがとうございました。
坪内 ありがとうございました。


*価格はすべて、税込です。

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