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ファッションディレクター・野尻美穂さんとギフトを巡る
ISETAN MEN'S GIFT GUIDE

ファッションディレクター
野尻美穂さんとギフトを巡る

秋元 舞子

野尻 美穂 Miho Nojiri

ファッションディレクター

1984年生まれ。大手セレクトショップのプレスを経て、現在はフリーランスのファッションディレクターとして活躍中。セレクトショップやブランドとの商品開発やブランディングのアドバイスなどを行っている。

伊勢丹新宿店本館3階に気になるアイテムが多いという野尻さん。アメリカの<Maison Louis Marie/メゾン ルイ マリー>のパフュームオイルは、以前からずっとチェックしていたそうです。

野尻: 私はフレグランスが大好きで、数も結構所有している方だと思います。つけるのを忘れて出かけてしまうとその日は「どうしよう」って気分になりますし、いい香りは仕事のモチベーションにもつながるぐらい私にとって「香り」は重要なものです。そんな、その人にとってかけがえのないものをギフトに贈るのってどうでしょうか。「私のことを大切に考えてくれているんだ」って伝わりますよね。

ギフトは大切な人との関係をより親密にするもの。何を贈るか迷ったら「あなたが大切にしていることは」とストレートに聞くのもありだと、野尻さんはアドバイスしてくれました。


〈メゾン ルイ マリー〉パフュームオイル 各8,800円(各15mL)
■本館3階=イーストパーク/リ・スタイルギフト


続いてはリ・スタイルで展開している、こちらも個人的に大好きなブランドという<HYKE/ハイク>。見るからに上質でクリーンな表情は大人の女性にも大人気です。

野尻: 洋服を贈るのはなかなか難しいとは思いますが、<HYKE/ハイク>のような上質なベーシックアイテムなら大丈夫!ニットは冬の大本命ですから、プレゼントされて困るっていう女性は少ないはずです。<HYKE/ハイク>はちょっとメンズライクなので、男性からも女性からも好感度が高くて、そんなところもおすすめの理由です。

野尻さんもそうですが、確かにおしゃれな女性ほどシンプルなアイテムを上品に着こなしている人が多い。ギフトで服を選ぶなら「上質&ベーシック」がキーワードになりそうです。

〈ハイク〉クルーネックセーター 42,900円
■本館3階=リ・スタイル


最後は本館3階の中でもコアなファンが多いアンティークウォッチ&ジュエリー専門店の<SHELLMAN/シェルマン>へ。

野尻: 選んだのは1970年代製の<OMEGA/オメガ>の腕時計です。これは自分へのごほうびですね。もちろんプレゼントでも大歓迎です(笑)。ある程度年齢を重ねて感じたのは洋服で着飾ることは難しくないですが、でもそれ以上にチラッと人の目に留まる部分の方が大切だってことです。腕時計とか、ネイルなんかもそうですね。アンティーク物って出逢いですからね。年代物ならではのストーリーを知ったうえで身に着ければ、私の場合は愛着もより増します。なので自分へのごほうびとして選びました。

ちょっと高価なものほど、ギフトというよりも自分で選びたい。そうすることで身に着けたときにも気持ちが引き締まる。野尻さんは自分へのごほうびの効果をそう話してくれました。

〈オメガ〉アンティーク時計 110,000円
■本館3階=ウエストパーク/シェルマン


野尻:ギフトって相手を想って贈ることじゃないですか。だから自分の趣味を押しつけるような選び方は絶対にナシだと思います。「これ、うれしいでしょ」みたいな一方的な価値観というか。長年一緒にいるなら相手が好きなものを、まだ相手のことをよくわかっていないならベーシックなものを。ギフトとして何がいちばんかは、その時の関係性によって大きく変わるような気がしますね。

Restyle MAIKO AKIMOTO NAOKO TAKAYAMA

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