2020.11.25 update

【バイヤー対談】高級テーラーを扱う日本橋三越に最先端テクノロジー技術を用いた〈Hi TAILOR/ハイ・テーラー〉が登場!?


日本橋三越本店 メンズパーソナルオーダーサロンは、国内、海外の一流ブランドのオーダーメイド&レディ・トゥ・ウェアが揃う場所だ。経験豊富なスタイリストが丁寧に採寸を行う、国内屈指のこの場所で、12月2日(水)から12月22日(火)まで、〈Hi TAILOR/ハイ・テーラー〉のポップアップが展開される。スマートフォンでオーダーできる最新スーツと、伝統的なクラシックスーツとの共存について、日本橋三越バイヤー・鏡と、〈ハイ・テーラー〉バイヤー・篠崎に話を聞いた。

 
  1. 日本橋三越本店にて最先端テクノロジーでスーツがオーダーできる!?
  2. オーダースーツの考え方が変わる、簡単便利なシステムを店頭で

 
Profile

鏡 陽介


日本橋三越本店メンズパーソナルオーダーサロン担当バイヤー。2002年、伊勢丹入社。入社以来、ドレスウェアを担当し、伊勢丹新宿店と日本橋三越本店を、世界の一流テーラーが一堂に会する“オーダーの殿堂”に築き上げる。海外有名テーラーとの交流も深い。
 
篠崎克志

〈Hi TAILOR/ハイ・テーラー〉担当バイヤー。2008年、三越入社。イセタンメンズオリジナルスーツの企画に関わり、モノ作りに従事。後にスマートフォンで簡単にスーツやシャツがオーダーできる〈ハイ・テーラー〉の立ち上げに参画。2019年にローンチを果たす。

 
 

日本橋三越本店にて最先端テクノロジーでスーツがオーダーできる!?

日本橋三越本店メンズパーソナルオーダーサロンは、バイヤー鏡が作り上げた、渾身のフロアだ。伊勢丹新宿店メンズ館を日本一の「スーツの殿堂」に導き、英サヴィル・ロウの名店〈Anderson&Sheppard/アンダーソン&シェパード〉を世界で初めて常設することに成功した業績は、三越伊勢丹社内だけでなく紳士服業界でも話題となった。そして昨年、日本橋三越本店を自らの理想を形にした「国内最高峰」といえるオーダーサロンにリモデルを果たした。

それまで百貨店のスーツ売り場へ、イギリスやイタリアの高級テーラーを次々と編集していった鏡が、今度はテクノロジー技術を用いた新興ブランドのスーツを扱うというのは意外かもしれない。その真意を訪ねてみた。
 
  
―――〈ハイ・テーラー〉のポップアップは、どういった経緯で決定したのでしょうか?

鏡:じつは、僕から篠崎に企画を提案したんです。

篠崎:連絡をいただいたときには、ちょっと驚きました。

―――お二人は三越伊勢丹という同じ企業とはいえ、鏡さんはクラシックの高級テーラード、篠崎さんは最先端のオンラインオーダースーツ、相容れないように思うのですが。

鏡:そう思われますよね(笑)。たしかにメンズパーソナルオーダーサロンのお客さまに向けたポップアップとはいえません。かといって新規のお客さまを開拓するためのイベント企画というわけでもありません。今はまだスーツにあまり接していないお客さまに、5年後、10年後「やっぱりスーツっていいな」と思っていただこうと思っているのです。
 
―――そんなに長いスパンで紳士服を見てらっしゃる?
 

鏡:ご存じのように、いまビジネスでスーツを着る人たちが急激に減っています。「スーツなんていらない」という意識が蔓延しているんですが、それって実は「仕事着としてのスーツ」が不要になっているのであって、紳士のワードローブとしての「スーツ」が不要になっているわけではありません。

篠崎:私自身、カジュアルなスーツも着ますが、フォーマルなシーンや、特別な席ではクラシックなスーツを着ることで背筋が伸びますし、そういったスーツは紳士のマストアイテムだと思っています。

―――上場企業のドレスコードでも、スーツ不要を掲げるところが増えていると聞きますが。

鏡:お洒落を頑張ることが、カッコ悪いと考える人たちは思っている以上にいらっしゃいます。同時に「ビジネスにスーツは不要」と広く認知されることは、自然な時代の変遷なのかもしれません。シンプルなシャツ&ジーンズでも品格を損ねなければ、仕事着として着用することは、私も構わないと思います。

―――なるほど。

鏡:ただ「スーツなんていらない」とかスーツを着ない理由が「スーツは堅苦しい」「着にくい」「めんどくさい」という共通認識になっているように思うんです。それは違うよ、スーツって男にとって、とてもミニマルで簡単で、カッコいい服なんだってことを知らないだけだと思うんです。

篠崎:スーツは、もっと気軽なものだということを〈ハイ・テーラー〉でも提案しています。スーツが着るシーンを選ばない服であるとか、コーディネートを考える上でもっとも効率的であることがわかると、スーツをもっと楽しめるのに。知らない人たちの意識を変えていきたいと考えています。
 
 

オーダースーツの考え方が変わる、簡単便利なシステムを店頭で



篠崎:〈ハイ・テーラー〉は最先端のテクノロジーを駆使することで、スマートフォンの写真2枚でオーダーできる、とても簡単なオーダーシステムです。当初は20代中盤から30代のお客さまを想定していましたが、蓋を開けてみたら30代から40代のお客さまからもご注文をいただき幅広い世代に支持されています。

鏡:日本橋三越でお買い物していただいている主な年齢層と比較すると、若いお客さまに支持されています。

篠崎:型紙の監修は、イタリアの人気ファクトリーブランド〈GIANFRANCO BOMMEZZADRI/ジャンフランコ・ボンメッツァードリ〉の娘婿で、自身でも〈ernest/エルネスト〉や〈PAIDEIA/パイデア〉を手掛けるエンリコ・メッツァードリ氏に依頼しています。価格は38,500円から。生地に合わせて価格は49,500円、60,500円と上がります。最上位では〈DORMEUIL/ドーメル〉の生地が選べて82,500円です。

鏡:日本橋三越では破格です(笑)。
 
―――そういう意味では、日本橋三越本店メンズパーソナルオーダーサロンのお客さま向けではないですよね。

篠崎:〈ハイ・テーラー〉のお客さまは2種類に大別されると考えられます。ひとつはあらゆるスーツを着てきたうえで、ミニマルなスーツへと落ち着いた方。最小限のワードローブを、とてもセンスよく揃えてらっしゃいます。もうひとつはスーツをシンプルに選ばれたい方。オーダーサロンで生地やオプションをあれこれ相談するのが煩わしいとお考えになっている若い方に多いようです。

鏡:メンズパーソナルオーダーサロンのお客さまは、売り場で何時間も生地を選んだり、ショップスタイリストと雑談することも楽しまれて帰られる方が多いので、そうでない方は確かに煩わしいと感じるのでしょうね。


 篠崎:先程、スーツはもっと気軽なものだと申し上げたのは、男性の服として一番簡単にスタイルよく見えて、どこにでも着て行けて、コーディネートも考えずに済むということ。以前は、肩パッドも分厚く構築的で、休日のカジュアルには不向きなスーツが多かったのですが、最近のアンコン仕立てのスーツは、普段着としても着られるセットアップスーツが主流です。

鏡:今日の私や篠崎のように、ネクタイをしない着方も定着して、オフィスでも許容されるようになりました。ジャケット単品、パンツだけでも着られて着回しもききやすいです。
 
―――「スーツは煩わしい」と考えている方は、スーツを難しく考え過ぎているのかもしれないですね。
 
篠崎:だからこそ、最後に「煩わしい」と思われているオーダーの仕方が簡単になれば、本当の意味で「スーツは簡単」になるのではないでしょうか。

鏡:その点を、もっとたくさんの人に知ってもらいたいと思うのです。日本橋三越本店には、来店されてもメンズパーソナルオーダーサロンに足を運ぶことのないお客さまもいらっしゃいます。そういった方にこそ、ぜひ体験していただきたいです。


篠崎:今回のために普段のメンズパーソナルオーダーサロンには取り扱いのない、2種類の動きやすい素材を用意し、仕立を軽量化したセットアップスーツを新作として用意しました。具体的には、肩パッドや胸周りの仕立てを軽くした、カジュアルなものですが、ビジネスユースも十分できます。

画像(左)生地ブランド:「COOLMAX」 仕立上り 49,500円
軽く柔らかな肌ざわりと、着心地の良さが特徴。さらに吸湿速乾性にも優れ、快適な着心地を保ちながらも、自然な風合いで装いをスタイリッシュに演出します。カラー展開:ブラック、ネイビー、カーキ、ベージュ

画像(右)生地ブランド:「SOLOTEX」 仕立上り 49,500円
ソフトでクッション性に優れた無地ツイル。しなやかな全方向へのストレッチ性と、ドライタッチが快適な着心地を提供します。軽く、シワになりにくいので気を使わず着用いただけます。カラー展開:ブラック、ネイビー、カーキ、ブラウン

鏡:店頭には完成したスーツがイメージしやすいように〈ハイ・テーラー〉の3種類のフィット「スリム」「レギュラー」「ルーズ」を展示します。オーダーする際のスマートフォン撮影や、マイサイズの確認、フィッティングのアドバイスなどもお手伝いさせていただきます。

篠崎:会期中その場でご自身のスマートフォンで会員登録、オーダーいただければ、1000円割引という特典も用意しています。
〈ハイ・テーラー〉クールマックス生地使用スーツ 49,500円
今までのハイ・テーラーの仕立てをベースとしながら肩パッドや胸増し芯などの副資材を省くことで軽量化を実現。
 
―――オーダースーツが買いやすい状況を、用意されているんですね。

  


鏡:私自身、ずっとドレスウェアのバイヤーをやってきたこともあり、スーツが大好きです。上下セットで着る服の良さを知ってもらうきっかけがあれば、きっとスーツ経験の少ない方や、若い方にもスーツの良さは伝わると信じています。ビジネスウェアが変わっても、変わらないスーツの未来と価値を伝えていくため、〈ハイ・テーラー〉がその入口になってくれればと考えています。

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■ Hi TAILOR 公式アカウント ■
●HP:Hi TAILOR
Instagram:@hi_tailor
●Twitter:@hi_tailor
●YouTube:Hi TAILOR

■ 日本橋三越 メンズパーソナルオーダーサロン ■
● Instagram:@mitsukoshi_mens_personal_order

Text:Yasuyuki Ikeda
Photograph:ISETAN MEN‘S net

*価格はすべて、税込です。

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