メンズコスメがもっと身近になる!見て・選んで・店頭で体験できる新たな売場が誕生。

15年ぶりとなるリモデルを経て3月16日(土)にグランドオープンする伊勢丹新宿店メンズ館。メンズコスメは、1階上りエスカレーター前に場所を移動し、スペースも拡張。中央に水道設備を完備した「トライアルスペース」を、さらに、中央壁面側にもシンクと対面式カウンターを備えた「コンサルティングスペース」を新設した。

今回は、同売場を手がけたメンズコスメ担当の池田 康信バイヤーにインタビュー。売場拡張の意図と見どころについて伺った。


池田 康信
メンズ館1階=コスメティクス バイヤー 
朝起床して、<キールズ>の洗顔料で顔を洗い、3月16日(土)から店頭・オンラインストアにて取り扱いを始める<オルタナ>の化粧水と乳液でスキンケア。さらにハンドクリームは、新規導入のイタリアの<カマルドリ>を、首まわりは<ヴェルトゥー>でオイルマッサージを行い、自ら使用感などをチェックしている。

見て、選んで、店頭で体験することで、メンズコスメを“日常アイテム”に



「男性は化粧品を使い始めるとその効果効能を感じてきちんと使い続けるのですが、“試してみたいけど、どうしていいかわからない”という声も多くいただいてきました。今回のリモデルでは、お客さまが感じている“最初の壁”を納得して乗り越えられるような商品・スペース・サービスに取り組みました。」と、今回のリモデルの狙いを担当バイヤーの池田が解説。

例えば洗顔なら、洗顔料のテクスチャー(質感)を比較したり、泡立て方から洗い方の実践を体験していただくために、「トライアルスペース」「コンサルティングスペース」に水道設備とタオルを完備。「説明文だけではなかなか理解しづらい化粧品の“見える化”の一環です」と語るように、販売員のアドバイスとともに店頭で体験できることで、お客さまに“日常アイテム”として取り入れていただくための第一歩になりたいと期待を寄せている。



メンズコスメ売り場の拡充は世界的な傾向



今回のリモデルの狙いについて、「15年前にメンズ館がリモデルしたときは、メンズコスメは“真新しいアイテム”でした。それから靴を磨くように肌も磨いていくことに気づいた男性たちがデイリーに使ったり、出張や旅行先へお気に入りコスメを持っていくようになって、男性美容がブームとなり、現在も続いています。いわゆる“プレミアムコスメ(百貨店コスメ)”は欧米でも人気で、世界的に市場が拡充していることも踏まえ、今回のリモデルでは、お客さまが立ち寄りやすい開放的なスペースと、その真ん中にトライアル&コンサルティングカウンターを新設。肌のお悩みにすぐお応えできる体制を整えました」という。




男性美容に強い関心を抱き、リードしているのは、ミレニアル世代(1980~2000年代初頭までに生まれた人)と一般的にいわれているが、「エスタブリッシュ志向のビジネスマンの多くの方が、身だしなみを意識され使っています」とバイヤー池田。

男性が自分の肌と向き合うきっかけは、女性の視線が気になったり、艶やかでありたいという願望もあり、肌のくすみやたるみなどを気にする方に、ベーシックなコスメブランドが人気。逆にミレニアル世代には、カップルで使えるブランドやユニセックスな製品が好評だそう。


また、ラインナップを充実させる男性向けメイクアップブランド<ファイブイズム バイ スリー>は、人前に出る機会が多い会社経営者や管理職層に人気で、「先日も80歳を越えた男性が自分の顔のシミやシワをカバーするためにメイクアイテムを一式購入されました。お話を聞くと、“生涯現役”でいるために見た目に気をつけるとおっしゃっていました」。メイクアップは30代のシェアが高いが、<ファイブイズム バイ スリー>の発売以降、テレビの経済ニュースなどで取り上げられることが多く、働き盛りで上昇志向のあるビジネスマンが強い関心を抱いているという。

スキンケアからメイク、フレグランスまで、商品・スペース・サービスをより充実させてスタートする新生メンズコスメ。実用的で機能性のある製品を上手に使って、男前をアップさせよう。
 

“コスメティクス”と“フレグランス”2つの売り場が誕生



スキンケアの世界をリードする新ブランドを含む、コンテンポラリーなブランドと商品をラインナップする「コスメティクス」と、香水を季節感で選ぶように“シーズンアクセサリー”として提案する「フレグランス」の2つの売り場が3月16日(土)に誕生。
スペースの拡張に伴って、定期的なポップアップストアの開催や、期間限定ブランドの取り扱いも行っていく予定だ。


スキンケアを中心とした「コスメティクス」を拡充

今回、コスメティクスの新ブランドで、池田バイヤー自らが現地に赴き感動して導入したのが、修道院コスメの<CAMALDOLI/カマルドリ>。西暦1012年に聖ロムアルドによって創設された修道院「カマルドリ」に併設されている薬局が手がけており、今回のリモデルを機に常設となる。

「ピッティ イマジネ ウォモが開催されているイタリア・フィレンツェからクルマで約2時間半、山2つ越えたところにカマルドリ修道院があります。約1000年前にできた修道院ですが、中世期に修道院の中に医院が設立され、そのために作られた調剤所が起源。修道士は修道院の近くに畑を借りて、自らの手でさまざなハーブを育てると同時に養蜂にも取り組み、それらの効能を研究していたそうです。製品は実に多岐にわたりますが、天然の成分に基づく処方で、フィレンツェ近郊の街では最も人気のある修道院コスメとして長く愛されています」と、自身もハンドクリームの愛用者だ。


<TOM FORD BEAUTY/トム フォード ビューティ>
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<MERAKI/メラキ>
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さらに新規導入ブランドでは、メンズ館3階で展開するデザイナーズブランド<TOM FORD/トム フォード>のメンズコスメティックライン他、性別や年齢・肌質を問わない新発想のスキンケアブランドとして誕生したパワーコスメブランド<oltana/オルタナ>、デンマーク発のヘアケアブランド<MERAKI/メラキ>のメンズラインがラインナップに加わる。


<DAMDAM/ダムダム> 
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<CIGARRO/シガーロ> 
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また、これまで伊勢丹オンラインストアのみのご紹介だった、植物のパワーを最大限に引き出す自然派コスメブランド<DAMDAM/ダムダム>、男性の肌質を考えたオリジナル処方のボディケアアイテムが人気の<CIGARRO/シガーロ>をラインナップする。この他、フレグランスブランド<ACQUA DI PARMA/アクア ディ パルマ>のメンズグルーミングラインが登場予定。

ユニセックスで使えるコスメでファンが多い<Aesop/イソップ>は、スキンケア・ボディケアが中心だった製品にホームケアなどを増やしてボリュームアップ。出張や旅行に適し、ギフトにも人気のトラベルセットも豊富に揃う。


<AVERY/アヴェリー>
フレグランス 各19,440円 (各30mL)
*メンズ館限定販売 
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<ROADS/ロード>
フレグランス 各18,360円 (各50mL)
商品詳細はこちら 

 

アクセサリーとしての「フレグランス」に注目

フレグランスコーナーは3月16日(土)よりコスメティクスと区分され、シーズンアクセサリー編集ショップでオープン。
池田は、「フレグランスを上手に使う男性が増えてきています。このリモデルにあたり、フレグランスをシーズン性豊かなアイテムと捉え、季節によって“アクセサリーのように楽しむ”ことを提案していきます」と語る。

新規ブランドでは、パリ発のラグジュアリーフレグランスとして世界中から高い評価を得る<FREDERIC MALLE/フレデリック マル>、<KILIAN/キリアン>をはじめ、イタリアの<AVERY/アヴェリー>や<ROADS/ロード>など、有名調香師が腕を振るうアルチザナルな香りが一堂に揃う。

実際に体感して、スペシャリストに相談できる新サービス




トライアルスペースにはブランドの垣根を越えて、さまざまなアイテムを購入前に試すことができる。質感や香り、仕上がりなど、気になっているアイテムを、ぜひここで試してお気に入りを見つけてほしい。

「コスメ商品を使いたいが何から始めればいいのかわからない」、「泡立て方や分量など、正しい手順や使用方法がわからない」など、コスメティクスとフレグランスは慣れないとハードルが高いもの。

そんな不安・不満を解消すべく、1階にリモデルオープンするコスメティクスでは、購入前に商品を試せるトライアルスペースを新設。さらに、月に数回、豊富な経験を有する大平直毅氏をアドバイザーに迎え、店頭でお客さまの悩みや相談にお答えするサービス*要予約)を実施する。

メンズコスメのスペース中央に新設されたトライアルスペースは水道設備を完備し、コスメアイテムを手軽に試すことができるようになった。
また、スペース中央壁面側に設けられた「コンサルティングスペース」では、「SONY」BeautyExplorer™ を使用した肌測定も体験可能。お客さまの肌状況を具体的な数値で提示し、パーソナルな商品のご提案や、コンディションアップを目指すことができる。

自身のスマートフォンに測定データを共有できる専用アプリ「Skin Viewer」をダウンロードすれば、過去のデータとコンディションを比較することも可能にしている。


メンズビューティコンシェルジュ 大平直毅氏 
「男性美容のブランドは十分に揃っていて、関心の目は向いていますが、最初の一歩を踏み出せない男性が多くいます。美容というと特別なもののように感じられますが、ファッションやヘアスタイルの延長線上、あるいは年齢的や人生の悩みの先に美容がきちんとあります」とアドバイス。

アドバイザー 大平直毅が語る、「美容は今の自分を輝き高めるもの」

美容専門家として短期大学でのゲスト講師や、メイクアップアーティスト、化粧品メーカーコンサルタント、男性美容研究家として活躍している大平直毅氏が週月に数回 、アドバイザーとして店頭に立つ。
男性ならではの肌悩みに対し豊富な知識と経験、肌測定の結果をもとに、多角的な提案を行う。

「男性の美容はなんのためにあるのでしょう。毎日の生活を楽しむため、仕事のパフォーマンスを上げるため、気分をリラックスするため、異性にモテるため、印象をアップさせるため……、いろんな効果がありますが、良い生地のスーツを着る、磨かれた靴を履く、いい名刺入れを持つのと同じく、健康的な肌は、自分自身をワンラックアップさせます」

そんな大平氏はちょうど40歳を迎える。自分が50歳、60歳になったときにいい人生を迎えるため、今取り組むべき美容を考えているという。自分が10年後にどうありたいか。40歳というターニングポイントを迎えて、「人生には美容がともにある」ことを知ってほしいという思いが強くなっているそうだ。




「今回のリモデルで、美容をより身近に感じていただけるはず。男性同士だからこそ美容について話をすることはたくさんありますし、肌測定をしてご自身に今必要なものを知っていただくことも大切。自分を磨きあげて、若々しく見られて損なことは何一つありません。ファッションを楽しむように美容も楽しんでいただき、今の自分を輝き高め、10年後の自分に自信を持つためにコスメをフル活用してください。」とメッセージを送る。
 
*BeautyExplorer™はソニー株式会社の商標です。

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Photo:Natsuko Okada
Text:ISETAN MEN‘S net

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