ダンディズムが香る一つ上の男になるためのスーツを誂える|①生地選び・採寸

2月初旬、テーラー山口の元に訪れたのは、メンズ館5階=ビジネスクロージング/メーイドゥメジャーのスタイリスト 羽鳥幸彦。
イセタンメンズに入社後、オーダーシャツの担当を経て現在はメジャーメイドにてスーツのオーダーを担当し、正にスーツ畑一筋。スーツへの情熱も大きく、お客さまからの信頼も厚いスタイリストです。
仕事柄スーツは、約20着所有していると語る羽鳥が、とある“きっかけ”から今回山口にスーツオーダーの依頼をしに訪れました。


羽鳥:実は3年前にメジャーメイド担当になってから、スーツに対して容姿が追い付いていないと、感じるようになりました。身長も低くいので、年相応に見られることが少ないですね。30歳を目前に控え、年相応のスーツを着たいという気持ちが大きくなりました。
また、結婚していて子供がいるのですが、今度卒園式に出席することになり、フォーマルにも適したスーツの必要性も出てきて・・・。

私は毎日、ご来店くださるお客さまに合わせて、その日に着るスーツを選ぶようにしています。接客という仕事柄、人からの印象は非常に気にしています。
さらに、お客さまの中でも人生の節目の大切なイベントや式典などに出席されるために、スーツをお作りになられる方も多くいらっしゃいます。そのお客さまの中にも、やはり印象を大切にしたいとお考えの方が多いですね。


そんな考えを巡らせているときに、山口さんのスーツと出会いました。サンプルを試着させてもらった時に、非常に軽やかな着心地で驚いたのを覚えています。私が普段着ているのは、肩パットがしっかりと入り、ウエストが強調されている、ブリティッシュのいわゆる構築的な“補強服”のようなものが多く、選ぶ生地も重いので尚更。
そこで、スーツの知識を増やし、ブリティッシュと逆を行くナポリの丸みを帯びた軽い着心地のスーツを体感してみたい、もっと「大人の印象」づけられるような装いを。と思い初のオーダーに踏み切りました。

このような要望を伺いつつ、山口と共に生地選びと採寸を行いました。今回は、イタリア ドラゴ社の光沢があり非常に軽い生地を選択しました。


山口:羽鳥さんの要望について、今回スーツを作るにあたりナポリのシルエットと普段着ているブリティッシュなスーツと比較すると、いくつかのポイントが生まれます。
ジャケットは着丈の調整、肩線はよりナチュラルに、胸にボリュームを足します。またパンツはしっかりとクリースラインがしっかりと落ちるようにすることで、落ち着いた印象に仕上がると思います。

さらに、採寸について山口は基本の3サイズに加えて、肩幅・着丈・袖丈など最低限に留めているとのこと。これは、寸法に囚われ過ぎると型紙が引きにくくなり、仕上がりにも影響するからという理由から。これはナポリで学び、自分の中で解釈して今の方法に落ち着いたものだといいます。
また、採寸をしながらお客さまのボディバランスに対するコンプレックスを見つけ出し、どこのポイントを足し引きすれば、より美しく品格ある仕上がりになるのかも見極めます。この時には大まかな仕上がりイメージをしています。

イセタンメンズネットでは、テーラー山口が仕立てる1着のスーツが出来るまでの約3ヶ月にわたり密着取材を行っていきます。
初めてのオーダー体験とは。正反対のスタイルである英国とイタリア・ナポリの仕立てでは、着心地やディテイルがどのように異なるのかなど、オーダーをお考えの皆さまにとって指南書となるような内容を取り上げていきますので、どうぞ今後の掲載にご期待ください。

お問い合わせ
メンズ館4階=インターナショナル ラグジュアリー
03-3352-1111(大代表)