<ISETAN SALONE MEN’S/イセタンサローネ メンズ>|【リポート②】イセタンメンズが東京・丸の内に誕生! 辻村 久信氏が語るストアデザイン  

京都を拠点に、日本の伝統やその熟成上にあるモダンデザインを発信するインテリアデザイナーの辻村 久信さんが店舗デザインを担当したメンズファッションセレクトストア<イセタンサローネ メンズ>が12月12日(土)にオープン。店全体を日本家屋に見立てた独創的な空間が誕生しました。

 

 

人と人の関係を作る仕事

 

オープン前日の11日に開催されたレセプションで挨拶に立った辻村さんは、「デザインは形や色やモノを作ることだけではなく、人と人の関係を作る仕事だと思っています。この<イセタンサローネ メンズ>もイセタンメンズのスタッフとお客さまが良い関係を作るための装置だと思って作りました。

店内には大きな吹き抜けの空間と天井が低い部分がありますが、全体を日本家屋に見立てて、表には垣根があり、そこから庭(=プロモーションスペース)を覗くことができ、奥には蔵(=ビジネスクロージング)がある作りになっています。こうして形は出来上がりましたが、今日から伊勢丹のスタッフの皆さんに魂を入れていただいて、素晴らしいメンズストアになることを祈っています」と述べました。

 

 千利休が遺した「利休七則」を変換して形に

 

ISETAN MEN’S netでは、レセプションの前に辻村さんにインタビューを行いました。

 

――イセタンサローネ メンズ>のお披露目の日を迎えましたが、まず率直な感想を。

 

今日を迎えられたのは、オファーを受けた時から関わったすべての人のチームプレイの賜物です。

 

――丸の内という立地はどう捉えていましたか。

 

ビジネスの街という印象です。特に男性のイメージですね。関西から見ると、身なりを気にするスマートなビジネスマンを想像します。<イセタンサローネ メンズ>はそんな男性たちに、ある種の“クラブ=社交場”として使っていただける空間ができればと思っていました。

 

――ストアコンセプトの「おもあい」はどう解釈されましたか。

 

私はおもあいを、日本人独特のコミュニケーションのとりかたと考えて、千利休が遺した「利休七則」を、「伊勢丹七則」としてなぞらえ変換して形にしていきました。

 

デザインの中に込められたコミュニケーションの価値

 

――イセタンサローネ メンズ>で一番見てほしいところを教えてください。

 

全体のムードです。ムードを作るためにディテールがあるのですが、全体のムードが良いことを感じていただきたい。<イセタンサローネ メンズ>は、お客さまと対話・コミュニケーションをして商品を販売する店なので、スタイリストの立ち位置や振る舞いの仕方もデザインの中に入れています。そういうところも見ていただきたいですね。

 

――辻村さんが個人的にお気に入りのコーナーや箇所は。

 

「蔵」に見立てたビジネスクロージングのコミュニケーションスペースや、コスメの奥に設えたちょっとした接客スペースも落ち着ける場所になりました。手作りの什器なども多いので、ゆっくりご覧ください。

 

――仲通りに面したファサードなど個性的な店構えですね。

 

入口まわりは住宅と見立てて垣根のパーテーションをつくりました。この垣根は、京都の洛北にある円通寺の“混ぜ垣”にインスピレーションを得ています。混ぜ垣は、40~50種もの樹々を混ぜた垣根で、四季それぞれに趣を変えますが、<イセタンサローネ メンズ>の垣根もVP(ビジュアルプレゼンテーション)や照明と相まって四季のしつらえを考えました。日が暮れるとよりくっきり見えますので、ぜひお楽しみください。

 

【リポート③】では、<イセタンサローネ メンズ>の出店を推進した三越伊勢丹のキーパーソンが登場します。
<ISETAN SALONE MEN’S/イセタンサローネ メンズ>|【リポート①】イセタンメンズが東京・丸の内に誕生! イセタンメンズ12年目の悲願

 

<イセタンサローネ メンズ>
東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1階
Tel. 03-6206-3190
営業時間 11:00~20:00