2016.11.05 update

「新しい表示を理解して、お手入れ上手になろう」衣類の取り扱い表示が国際規格へ変更

インポートの洋服を買って、「日本の洗濯表示と海外の洗濯表示の両方が付いている」と思ったことはありませんか?
2016年12月1日(木)から衣類の「取り扱い表示」(繊維製品品質表示規程第2条第3号の「取扱い表示」)が変更となりました。

  1. 国内の衣類の取り扱い表示記号が、国際規格の41種類に変更
  2. 5つの「基本記号」と、「付加記号」「数字」の組み合わせで構成


国内の衣類の取り扱い表示記号が、国際規格の41種類に変更


家庭での洗濯で使用する洗濯機や洗剤類は多様化し、商業クリーニングの技術も進歩するなど繊維製品を取り巻く環境は大きく変化しているのに伴い、衣類の新しい「取扱い表示」が、国内の洗濯表示の記号が22種類から国際規格の41種類に変わり、国内外で同じ表示となります。

記号のデザインが変更されるだけでなく、種類が増え、記号内に付加記号や数字が使われるなど、これまでのものとは見た目も考え方も大きく変わります。

5つの「基本記号」と、「付加記号」「数字」の組み合わせで構成


新しい「取扱い表示」は、洗濯桶(おけ)の形で表す「家庭洗濯=洗濯処理」、三角形で表す「漂白=漂白処理」、正方形で表す「乾燥=乾燥の仕方」、アイロンの形で表す「アイロン=アイロン仕上げ」、円で表す「クリーニング=ウエットクリーニング」の5つの基本記号がベース。
さらに、付加記号として、基本記号の下に付加する「強さ」、基本記号の中に付加する「温度」、そして基本記号と組み合わせて禁止を表す「×」が加わります。

「強さ」では、「線なし」は通常の強さ、記号の下の一本線は「弱い(処理)」、記号の下の二本線は「非常に弱い(処理)を表示。
「温度」では、「●(ドット)」でタンブル乾燥やアイロンの温度を表示。数が増えるほど温度が高いことを表します。また、「数字」は家庭洗濯での洗濯液の上限温度を数字(30、40、50、60、70 または95)で表します。
5個の基本記号に重ね書きした×印は、その記号が表す処理・操作ができないこと(禁止)を表します。

さらに詳しい「取扱い表示」については、消費者庁ウェブサイト「新しい洗濯表示」ページをご参照ください。