2016.04.10 update

【トレンド・リポート】Men's Fashion Forecast|ピッティで見つけた世界の"お洒落"紳士たち 2016年春のトレンド座談会(後編)

年2回、イタリアのフィレンツェを舞台に開催される「ピッティ・イマージネ・ウオモ」。この世界最大級のメンズファッション展示会を中心に、ランウェイ動向も交えて、3人のプロが語るトレンド・リポート。前編はこちら

今回は、業界関係者のお洒落を観察するのも大きな楽しみの一つであるピッティで見つけた世界の"お洒落"紳士たちを前編でも登場した3人に、これぞと思える紳士を挙げてもらった。


左から、山浦 勇樹(三越伊勢丹 ビジネスクロージング バイヤー)、高田 喜代彦(三越伊勢丹研究所 紳士ファッションディレクター)森岡 弘(グローブ代表取締役/ファッションディレクター&スタイリスト)


さりげないベストの使い方が洒落ています(山浦)
――「ジャケットのなかにさりげなくベストを合わせたスタイルに注目しています。ジャケットとは違う素材だけれど、色合いを同系色にしているところがお洒落ですよね」


パンツを替えるとお洒落が劇的に変わるというお手本です
(森岡)
――ダブルブレストのジャケットにリブパンツの組み合わせ。「こういう発想が日本人にはなかなかない。パンツの遊びが全体を洗練された印象に仕上げています」


インナーのTシャツがジャケットスタイルをこなれさせています(高田)
――グレンチェックのジャケットにTシャツの組み合わせ。「こんなふうにインナーを濃い色にして、ジャケットの淡い色と対比させると引き締まってスマートに見えるんです」


淡い色づかいが繊細で知的な印象を醸し出しています(森岡)
――チェックジャケットはペールトーンのベージュがベース。「全体を淡い色でまとめているのがいいですね。こういう色使いは濃い色にくらべてセンシティブな印象を与えます」


白と生成りのグラデーションがすごく上品ですね(山浦)
――Tシャツとパンツ、スニーカーを白で統一したところに生成りのカーディガンジャケットを合わせたスタイル。「トーン・オーン・トーンの独特のニュアンスが好きです」

いかがだったでしょうか?毎シーズンのトレンドを占う、世界最大級の服の見本市「ピッティ・イマジネ・ウォモ」に集う世界を代表するお洒落者な紳士たち。彼らが実践する、リアルで今年らしい着こなしのテクニックをぜひ参考にしてほしい。

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