水割りのルール

サロン・ド・シマジにはいくつかルールが存在します。
その1つがお酒を提供する際のルールです。
それは「ロックとストレートはお断り」をする。

これは島地氏の意向によるものです。
島地氏が親しくしていた文豪がロックやストレートで飲んでいて食道癌で亡くなったという事実があり、
サロン・ド・シマジのお客さまには長生きして頂きたいという理由で水割りを提供しています。

またそれ以外にも理由があります。
それはサロン・ド・シマジに置いてあるモルトはほとんどがスコットランドのスコッチということ。
島地氏曰く、
「スコットランドの人はストレートやロックで飲むことはない!必ず水で割って飲むんだ!
40度以上ある酒をちゃんと味わうには加水しないと本来の味はわからないもんだよ。
蒸留所のブレンダーが言ってるんだからね。」

水で割ることで本来の味が愉しめるスコッチ…奥が深いです。

今週の格言 「上質なシングルモルトは加水してもより上質なシングルモルトになる。」


撮影:上原義雄

今週のおすすめのお酒はスキャパ16年。
蜂蜜、バニラのような甘く優しい香りは、水を加えると、さらに際立つので水割りがおすすめです。


「水割りのルール」は島地氏の拘りとお客さまへの思いやりが詰まっているのでした。


プロフィール - 島地勝彦


メンズ館8階=イセタンメンズレジデンス<サロン ド シマジ>のプロデューサー。1941年生まれ。青山学院大学卒業後、集英社に入社。「週刊プレイボーイ」に配属され、1983年に同紙編集長に就任、柴田 錬三郎・今 東光・開高健を回答者に据えた「人生相談」で一世を風靡し100万部雑誌に育て上げる。その後、「PLAYBOY日本版」「BART」の編集長を歴任。集英社インターナショナルの代表取締役を経て、2008年に退任。現在は作家・エッセイストに転向。

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